Taste of Love【完】
「大悟のお姉さんね。チョコレートが大好きだったの。だからこの季節になるとどうしてもね……」
大悟の幼馴染みのミカもおそらく大悟の姉とは、親しかったはずだ。彼女も今亡き人を思い出しているのだろう。
すると急に、ミカはだまって話を聞いていた風香の方に顔を向けると尋ねた。
「もしかして、あんた大悟からオランジェットもらった?」
「はい……。この間」
「はぁ~そっか……あははは」
突然前髪をかき上げてながらミカが笑い始めた。
目の前で急に笑い始めたミカに風香は戸惑う。
「あの、それがどうかしたんですか?」
「大悟にとって、オランジェットは特別なのよ。お姉さんが特に好きだったから、お姉さんが亡くなって一度も作ったことがなかったの。それをこの間キッチンで作ってるのを見て驚いたのよ。やっぱりあなたのためだったのね。私は一度も食べられなかったわ」
どこか悲しさを含んだ笑みをこぼした。
「そんなに思い入れのあるものだったなんて」
風香にオランジェットを手渡した、大悟の顔が浮かぶ。
(どういう気持ちで私にあのオランジェットを渡してくれたの?)
風香の中の大悟への思いが、甘さと切なさとともにあふれ出す。
今まで作ることのなかったものを、風香のために作り渡してくれた。
大悟の幼馴染みのミカもおそらく大悟の姉とは、親しかったはずだ。彼女も今亡き人を思い出しているのだろう。
すると急に、ミカはだまって話を聞いていた風香の方に顔を向けると尋ねた。
「もしかして、あんた大悟からオランジェットもらった?」
「はい……。この間」
「はぁ~そっか……あははは」
突然前髪をかき上げてながらミカが笑い始めた。
目の前で急に笑い始めたミカに風香は戸惑う。
「あの、それがどうかしたんですか?」
「大悟にとって、オランジェットは特別なのよ。お姉さんが特に好きだったから、お姉さんが亡くなって一度も作ったことがなかったの。それをこの間キッチンで作ってるのを見て驚いたのよ。やっぱりあなたのためだったのね。私は一度も食べられなかったわ」
どこか悲しさを含んだ笑みをこぼした。
「そんなに思い入れのあるものだったなんて」
風香にオランジェットを手渡した、大悟の顔が浮かぶ。
(どういう気持ちで私にあのオランジェットを渡してくれたの?)
風香の中の大悟への思いが、甘さと切なさとともにあふれ出す。
今まで作ることのなかったものを、風香のために作り渡してくれた。