恋愛心工事中。
『つか今何時?』

京司が電源ボタンを押した携帯を覗き込んだ。




『わ。三時間目終わってる』



え!?さ…


「三時間目終わってる!?」




早くない!?
あたし寝過ぎた!?




『今四時間目始まってる』



京司は頭をかいた。




『サボるためにここ来たんだよね、俺。』


サボるためにかよ…(汗)




『美羽も?♪』



…あ。



思い出した。
あたしがここに来た訳。




黒崎…が。
あたしを変な気持ちにさせて。




…あたし…おかしくなって…





゛瑠璃に貰えば!?゛



自分で黒崎に言ったのに。
自分で自分の言葉に




傷ついた…。





黒崎が言った言葉
黒崎の真剣な目




全部あたしをおかしくさせた。

「あたしも!
仮病使ってサボりに来た!」


あたしは笑ってみせた。




『ぷ。
やっぱり音緒に似てる!
あ、あのさ、いつ帰る?』

京司が尋ねた。


……。



「今日はサボっちゃおかな!」



授業受けたくないし!
黒崎に会いたくないし!




『まじ?
俺もサボっちゃお♪』


そう言って京司はベッドに倒れた。




『保健の先生休みだから♪
語ってようぜ!』

「いいよ!」




あたしと京司は語り合った。


好き嫌い。



「好きなのは水泳!
水泳部ですカラ!」

『すげぇ!
俺帰宅部ですカラ!』


笑い合う。
不思議な感じ。




『俺は音緒命!
んで嫌いなのは先生!』

「誰一番嫌い!?」



京司は少し考えて、





『英語の奴!』
(↑名前すら忘れてる)





「あたしもーっ!」





とにかく語った。
楽しかった。



自分が自分じゃないような感覚だった。


あたしにも、人生初!男友達が出来ました!


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