恋愛心工事中。



翌日。




『笹崎ってさ~泣き虫だよな~』
『毎回泣くよな~』




………………。



またからかわれる。






そんな時、藤城があたしを見ているんだ。


藤城はあたしを助けなくなった。



多分、あたしに成長してほしいんだと思う。





余計なお世話だけど。
(↑え)




でも、藤城のおかげかもしれない。





「…来ないでよ!」




あたしが勇気を出してそう言った時。

それが藤城のおかげだった。













『今日は言えたやん!
やれば出来るんやで?』



そう言って藤城はまたあたしの頭を撫でた。




…………っ。




日々、変わっていく。




藤城に対する思いが。








それからというもの、あたしは随分男嫌いが直った。


やっぱり嫌いな男は居たけど、恐怖では無くなってきていた。



チャラチャラしている男は嫌いだけど、普通の男なら大丈夫になった。





そして、あたしと藤城は仲良くなった。













『美羽ってば良いな~』



ある日、そう何人かの友達に言われた。



「へ?何が?」




あたし達は先生に内緒で持ってきていたお菓子を食べていた。






『藤城君とあ~んな仲良いじゃん!』

『羨まし~』




…………。




「別にそんな…」

『しかも美羽ってかなり美人じゃん!』




………へ?





『だよね~肌白っ!』

『細いしさー。モデルやれば?藤城君と♪』



「何でそうなんの?」




モデルとかありえない!








『美羽って藤城君の事、好きなの?』



っ!?



「なっ!?」




『顔赤いよ~』
『図星だねっ!』




< 65 / 440 >

この作品をシェア

pagetop