恋愛心工事中。


「好きになる訳無いでしょ!?気持ち悪い!!」

『美羽、酷いよ?』


もう!有美ってば。





―そして放課後!

待ちに待った部活♪




『んじゃ頑張ってね!』


吹奏楽部の有美は、音楽室へと向かっていった。


あたしは有美の声援を受け、プールへと向かう。




プールは校舎と繋がっている体育館の上に、屋内のがある。


水泳部はそこで練習しているのだ。


あたしはスキップしながら、進む。



すると………





『美羽!』



ん?



背後から声。

振り返ると………




「京司!」

京司が居た。




『よっ♪』
「帰るの?」


京司はバッグを持って、今にも帰りそうな所。




『いや、まだ帰らねぇけどな!』

「音緒さん待ち?」


あたしがそう聞くと、京司は少し困ったような顔をした。




『まぁそんなところ。』



京司はニヤリと笑った。




………ん?



それに違和感を覚える。



『美羽は部活?』

「うん!顧問が帰ってきたんだ♪」



『本当に水泳好きなんだな、美羽は♪』

「当たり前!」




「あ、あたしもう行かなきゃ!」

『あ、悪い!』


「ううん!大丈夫!
じゃあ明日!」



あたしは手を振る京司に背を向けると、再びプールへと向かった。







―プール




『今まで皆さん、すみませんでした。
今日からは気を引き締めて頑張りましょうね!』




顧問の河村先生が笑顔で言った。


水着に着替え、上にTシャツを着て先生の話を聞くあたし達。



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