何度でも、伝える愛の言葉。

『絶対なんかあるよなー、澪がスクール辞めたことにも関係してる気がする。』

「マジでそれな。じゃなきゃあんな反応しないだろ。」


名前が出る度に動揺して、焦って。

何もないわけがないだろう。



「誠太は何か聞いてねぇのかな。」

『え、俺がどうしたのー?』


名前を出したタイミングでスタジオのドアが開いて誠太が入ってきた。

通信が登校日の土曜日は、基本この3人で練習だ。



『で、何?何の話?俺の話?』

『お前じゃねーよ!』


悠斗がツッコミを入れながら俺の方をチラっと見る。

話して良いか?
そんな探りを入れたのだろう。



「お前じゃなくて澪の話だよ。」


その視線に小さく頷いてから言った。



『澪ちゃん?』


一瞬、誠太の頬がピクっと動いたのを俺は見逃さなかった。



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