先輩!ダメですよ!?


止めなくちゃ・・・



そう思ったが、次の瞬間一気に思考がストップする。




ッパ





殴っている男の人と不意に目が合う。




体が思わず、ビクッと揺れる。





私は、今までにない恐怖に包まれた・・・



逃げろ、あのイケメンから逃げろ、頭の中の細胞がそう悟っている。





ピコンピコンと頭に危険信号が出されている。




けれど、足が震えて走ることができない。





殴っていた男の人は、殴っていた人のむなぐらを掴んでいた手を離し・・私のもとに足をすすめる。
< 3 / 238 >

この作品をシェア

pagetop