先輩!ダメですよ!?
止めなくちゃ・・・
そう思ったが、次の瞬間一気に思考がストップする。
ッパ
殴っている男の人と不意に目が合う。
体が思わず、ビクッと揺れる。
私は、今までにない恐怖に包まれた・・・
逃げろ、あのイケメンから逃げろ、頭の中の細胞がそう悟っている。
ピコンピコンと頭に危険信号が出されている。
けれど、足が震えて走ることができない。
殴っていた男の人は、殴っていた人のむなぐらを掴んでいた手を離し・・私のもとに足をすすめる。