box of chocolates
「杏、今月末なんだが、八潮さんたちと新年会を開くことになったんだ。一緒にどうだ?」
 閉店後、父に声をかけられた。八潮さんたちというくらいだから、パティシエの方々の集まりなのだろうか。
「ふたりとも行くの?」
 私は、両親の顔を交互に見て言った。
「もちろん。これから八潮さんとはもっと協力しあって、洋菓子界を盛り上げていこうと話していてね」
「そうなんだ? それなら行くね」
< 113 / 184 >

この作品をシェア

pagetop