【短編】弟はキューピッド!?
わたしの顔は、勇太の肩の上。
勇太の吐息が、ふぅっと聞こえた。
え・・・
状況がつかめない頭と、今までにないくらい速打つ胸。
「ゆう・・・」
「先、越された」
「へっ?」
わたしの声にかぶさるように届いた勇太の声。
至近距離の耳が震える。
勇太が小さく笑う。
「俺、やっぱ実樹にはかなわないな。
いっつも俺の先を行きやがって」
そして耳元でそっとつぶやいた。
「俺も、実樹が好きだ」