【短編】弟はキューピッド!?
「ちょ、えっ」
突然のことでバランスをくずし倒れそうになるのを、必死で立て直した。
「いきなりなにするの!」
不意に声をあらげてしまった。
すると勇太は悪びれる様子もなく言った。
「だって足いたいんだもん」
やっぱ痛いんじゃん…
「ひとこと言ってくれたらいいじゃん」
「ごめんごめん。なんか、驚かせたくなって」
勇太はそう笑うと
「肩をお借りしていいですか、実樹様?」
と、うやうやしく言った。
「貸してやろうじゃないの」
そう言うと顔を見合わせて笑いあって
勇太のあたたかい腕が肩にかかった。