溺愛ボーイ


「ねえ、涼。どうした?クラス戻らないと!」

「…茉莉とじゃないと…授業うけない…茉莉が…授業出ろって言った…だから来た。」

涼にしては珍しくよく喋ったな…ってちがーう!!!

「涼…だめ!自分のクラスでちゃんとうけないと!」
ね?と私が言うと不機嫌オーラを出し始めた。

クラスの皆はビクビクし始めた。

私も負けず涼を見つめる。

すると
「の、野寄さん。し、新道くんをそのままにしてあげなさい。担任とかには僕から言っておくから!」
またまたビクビクしながら先生が話す。

そして涼を見ると どうだ! とばかりに私を見ている。

「あー、もうわかった!ならちゃんと授業うけよーね!」
そう涼に言うとコクンと頷いた。
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