愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
正しく、それは奇跡
岩みたいなチョコでも、眼の下にありえないくらい悲惨なくまが出来てても、頭ボッサでも…
夢は叶うんだ。
ウルウルしながら荒い呼吸を繰り返している私に、桜井君がニヤリと笑いながら言う。
「今日は部活ズルしょっかなぁ~…なぁ、北沢も部活休めよ」
「えっ?」
「ほら、行くぞ!!」
彼の手が不意に私の手を掴んだ。
「あ、あの…」
「デートするぞ」
「デデデ…デート?」
勢いよく手を引かれトイレから出ると、出口に立ってた沙紀と眼が合いドキッとする。
「沙紀…あのね、私…」
何をどう説明していいか分からずオドオドしてる私を見かねたのか、桜井君が沙紀に「北沢は部活休みだからな!!ちょっと借りてくぞ」と白い歯を見せて笑う。
「借りてくって…まさか、アンタ達…」
「俺達、付き合うことになったから、宜しく頼むわ」
繋いだ手を誇らしげに沙紀に見せると、桜井君は強引に私を引っ張る。
「ま…お…」
驚いた顔の沙紀に「ごめん…」と言うのが精一杯。もつれる足を必死に前に出し桜井君に付いて行く。
この状況が信じられない…
初めて男の人と手を繋いで歩いてる。それも桜井君と…
校門を出ると歩くスピードはゆっくりになり、代わりに私の心臓の鼓動がスピードを上げていく…
周りの子達が私達の事見てる。こんな状況に慣れてないから、どんな顔していいのかも分からない。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか…
桜井君は私の手をしっかり握り、どんどん歩いて行く…
「…ねぇ、どこ行くの?」