愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「付き合ったら、来年もチョコくれるんだろ?」
「…はへっ?」
桜井君、私の事からかってるの?
「"はへっ"じゃねぇよ。
俺、てっきり北沢に嫌われてんだと思ってた。
お前、俺の事睨んでたし、俺が見ると眼逸らしてたろ?」
うそ… うそ…
「…チラ見、バレてた…完璧だと思ってたのに…」
「はぁ?あれのどこがチラ見だよ?どう見てもガン見だろ?」
「ひぃ~…っ」
「俺の彼女になったら、あんな眼で俺を見るなよな。
なんか責められてるみたいで落ち着かねぇよ」
チラ見がバレてた事がショックで、桜井君がさりけなく言った言葉をスルーしてしまうとこだった。
彼女…?
今、彼女って言ったよね?
「…ホントに?私なんかで…いいの?」
まだ桜井君の言葉が信じられず、私はチョコで溢れそうな紙袋に眼をやる。
「んっ?これか?くれるって言うから貰っただけだ。
俺がマジで欲しかったのは、北沢…お前からのチョコだよ。
でもまさか、ホントに北沢からチョコ貰えるとはな…
諦めてたからビックリだ」
そう言って、私のあげた岩の様なチョコを躊躇する事なくパクリと食べた。
「おっ!!見た目はブサイクだけど、意外にウマい!!」
眩しい笑顔が私の眼の前で弾ける。
この笑顔を真近で見るのが夢だったんだ…
そう、夢で終わるはずだったのに…
こんな予想もしないことが現実に起こるなんて…
もしかしたら…私、人生全ての運を使い果たしちゃったかもしれない。
でもでも、それでもいい。バレンタイン万歳だ!!