愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「あっ……」
開け放たれた扉から続く深紅のバージンロード。その先には、大きなシルバーの十字架
そして、十字架の奥には、壁一面にはめ込まれたステンドグラス。そのステンドグラスを太陽の光が通り抜け、幾つもの光の帯となって教会内を七色に染めている…
幻想的な光景に思わず息を呑む。
すると、いつの間にか一番前の座席近くに移動していた麗子が自慢げに話し出した。
「気に入ってくれた?パイプオルガンも県内一、大きな物を入れてるんだよ」
でも、そんな麗子の声も耳に入らないほど、私は感動していた。まるで別世界…厳粛な凛とした空気が漂ってる。
「素敵…」
鳥肌が立ち教会内に足を踏み入れることさえ出来ない…
「真央…」
隣に立っていた和弥がソッと私の腰に手をまわし、静かに聞いてくる。
「結婚したくなったか?」
「…うん」
「誰と?」
「そんなの…決まってるじゃない。今、私の隣に居る人とだよ…」
言った後で、堪らなく悲しくなった。それが叶わぬ夢で終わってしまうかもしれない…そう思ったから…
見つめ合う私達に麗子が茶化す様に言う。
「ねぇ、そこから2人で腕組んで歩いてきてよ!」
「えっ?」
「リハーサルだよ!ほら、早く…」