愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

せめて私だけも和弥の叫びをちゃんと聞こう…聞いてあげよう。


でも…


「私は和弥を恨まないよ…それに、忘れたりもしない」


これだけは、何があっても譲れない…


「どんな事があっても和弥を忘れない。もう会えなくても、新川真央になっても…絶対忘れない。これは私の秘密の想いだから…一生、誰にも言わず和弥を想い続ける」

「真央…お前…」

「和弥を好きになれて私は"幸せ"だったよ…これからも、きっと"幸せ"だと思う…」


和弥の大きく温かい手が私の手を手繰り寄せ指が絡み合う。和弥の体温が指を伝って私の体中を駆け巡り、私達の心は一つになったんだ…


「俺も…真央の事は忘れない…何があっても…絶対に…」


この言葉だけで十分だった。私は間違いなく和弥に愛されてる…そう確信出来たから…この温もりを忘れない限り、私はこの先、あなた無しでも生きていける…


「今日、この日に、和弥の本当の気持ちを聞けて良かった…」

「今日?」

「そう…今日はね、私の誕生日なの…」

「えっ?真央の誕生日…?」

「そうだよ。素敵な誕生日プレゼントを有難う…」


和弥の愛を…有難う。


22回目の誕生日は、今まで生きてきた中で、最高に幸せな誕生日だったよ…


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