愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

まさか…


振り向いた視線の先には…ここに居るはずのない沙紀の姿があった。


「沙紀…どうして…ここに?今日は和弥と九州に帰るはずじゃあ…」

「真央、沙紀さんも全部話してくれたよ」


沙紀の後ろから現れたのは美奈子だった…


「美奈子まで…どうなってるの?ちゃんと説明してよ!」


もう私の頭の中はパニックでグチャグチャだ。何がなんだかサッパリ分からない。


すると沙紀が眼に涙を溜め俯いたまま話し出す。


「真央、ごめんね…全部、私が悪いの。和弥君が好きだったから…真央に負けたくなかったから…

私ね、和弥君の妹の美子ちゃんに、和弥君と付き合えなかったら、もう病院には来ないって言たの。美子ちゃんが私の事、慕ってくれてるの知っててそう言った。そして和弥君が、美子ちゃんの言う事ならなんでも聴いてあげてたのも知ってた…」

「…じゃあ、沙紀は、美子ちゃんを利用したって事?」

「そう…九州で再会してから、ずっと好きだって和弥君に言い続けたのに、和弥君は私の事なんて全然見てくれなかった。

口には出さなかったけど、和弥君の中にはまだ真央が居たんだよ。でも、きっとその内、真央を忘れて私を見てくれる時が来るって信じてた…

そしたら真央と再会したって聞いて…私、凄く焦った。また真央に和弥君を取られる…そう思ったの」


沙紀はそこまで言うと、手で顔を覆い泣きじゃくる。


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