愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

ショックだった。沙紀がそこまでして和弥を引き止め様としていたなんて…


呆然としながらも龍司の事が気になりソッと彼を見上げると、硬く瞼を閉じ眉間には深いシワが…その表情から察して、心中穏やかではない事は一目瞭然。


龍司…こんな話しを聞いて、あなたは今、何を考えているの?


複雑な気持ちで眼を伏せると、今度はは美奈子が話し出す。


「真央、悪いと思ったけど、あのストーカーだった後藤の事も龍司さんに話したよ…」

「えっ…」


龍司には、どうして後藤が私にあんな事したのか詳しく話してなかった。


あの頃の私は龍司を好きになりかけてて、自分の取ったバカな行動を彼に知られたくないと思っていたから…


「聞いたよ…真央、どうりで後藤が桜井に似てた訳だ。そんなにまでして、君は桜井を求めていたんだな…」

「あ…私…ごめんなさい」

「バカだな。真央が謝る事ないよ」


いつもと変わらぬ龍司の優しい眼差しに私の胸はキリキリと痛み目頭が熱くなる。


「実は、4日前に麗子さんが会社に訊ねて来て、結婚式の相談だと思って会ったんだ。そうしたら…そこには美奈子さんも居て、真央と桜井の事を聞かされた」


4日前…それって、龍司が何か言いたげな電話をかけてきた日だ。


あの時、龍司もう、私と和弥の事知ってたんだ…

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