愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
―――二ヶ月後…
寒かった季節は去り、桜咲く穏やかな季節を迎えた私達は、高校2年になっていた。
心配だったのはクラス替えだ。和弥や沙紀と離れてしまうんじゃないかと前日の夜は眠れなかったけど、嬉しい事に2人とは同じクラスになり、おまけに和弥とは一番後ろの席で隣同士。
最高に幸せだ。
そして、麗子と森本君とは別々のクラスになった…
森本君とは、あの日以来、電車で会う事もなく学校でも余り見かける事はなかった。
「なぁ、真央、今日、俺ん家…来ないか?」
6限目が終わった時、左隣の和弥がボソリと言った。
「和弥の…家?」
「今日は、サッカー部休みなんだよなぁ~…真央は休めないか?」
「う…ん。休めるけど…」
嬉しそうにニッコリ笑う和弥。そして私はドキドキ…男の人の家に行くなんて初めてだ…
学校から歩いて20分。古い民家が立ち並ぶ一角に和弥の家はあった。
ここが和弥の家か…と門扉を開ける和弥の背中を緊張気味に見つめていると、私の後ろでスクーターが近づいてくる音がした。
「おーい!!」
むむっ?聞き覚えがある声…
振り返ると、森本君が満面の笑みを浮かべ手を振ってるではないか。
「お2人さ~ん!!お揃いで、仲いいねぇ~」
ニヤニヤしながら私と和弥を交互に見ると、スクーターから降り鼻歌を歌いながら近づいてくる。
「なんの用だよ。俊」
和弥が迷惑そうに顔をしかめるのも構わず、森本君は手に持ってたバックを見せ
「ほらこれ、前に言ってたDVD。やっと手に入ったから持ってきてやったんだよ」とご機嫌だ。
「…あぁ…アレか…別に今日じゃなても良かったろ?」
「なんだよ!!せっかく持ってきてやったのに…それに、差し入れも持ってきたんだぞ」
自慢気にスーパーの袋を広げ、中の発泡酒を見せてニッコリ笑う。
「ったく…邪魔しやがって…まぁいい。入れよ」