愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

和弥が転校して一ヶ月が過ぎた…


クラスの皆は、もう和弥の事を忘れたかの様に修学旅行の話しで盛り上がっている。でも、私はまだ和弥の居ない日々に慣れなくて、何をしていても楽しくないし、笑えない。


初めて、本当に好きになった人。

初めて、私を好きだと言ってくれた人。

そして…初めて、抱いてくれた人…


和弥…あなたの事、どうしても忘れられないよ…


和弥がどこに引っ越したか知りたくて、色んな人に聞きまくったけど誰も和弥の引っ越し先も携帯番号も知らなかった。


勇気を出して担任に聞いたけど、本人の強い希望で何も教えられないと突っぱねられた。そこまでして隠さなきゃいけない理由って、何なの?


分からない事は、まだある。


最後に和弥と携帯で話した時、和弥は既に別れを決めていた。でもあの言い方…どこか変だった。


『真央の気持ちは、分かったっから…』確かに和弥はそう言った。まるで私が和弥を嫌いになったから別れる事になったみたいじゃない。もしかして、あんな態度を取って帰って来てしまったから?


そして、私を抱いた事を後悔してるとも言ってた。やっぱり、私には魅力がなかったっていう事なのかな?
分からない事だらけ…


でも、もう私と彼を繋ぐものは何も無く、その理由を確かめる術は残っていない。と思っていたんだけど…




―――昼休み


沙紀と向かい合って食べていたお弁当の箸を置く。


「真央…もう食べないの?まだ半分以上残ってるよ…」

「うん。食べたくない…」

「ダメだって!ちゃんと食べなきゃ」


私の事を心配してくれる沙紀には感謝してる…でも、和弥の代わりにはならない…


その時、教室の入り口で森本君の声がした。


「真央~、飯食ったら、ちょっと付き合えよ!」


森本君には、和弥から連絡があったら絶対教えてと頼んであった。


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