愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

それからの私は、少しずつ変わっていったんだ…


俊に似合う女になりたい…うぅん。ならなきゃいけない。そう思う様になっていた。慣れない化粧をして、制服のスカートの丈も短くし、髪も明るい色に染めた。


私の変わり様に沙紀は口うるさく色々言ってくる。心配してくれてるという事は分かっていた。でも、そんな沙紀を疎ましく思った私は部活も辞め学校が終わるとほぼ毎日、俊の家で過ごす様になっていた。


最近の俊は、少しでも長く私と一緒に居たいと真面目に学校に来るようになり、休み時間になるとかならず私の教室に顔を出してくれた。


そして、空席になってる左隣の和弥の席に座り、冗談を言っては、私を笑わせてくれる。
いつしか和弥の席は、俊の席になっていたんだ…


時々、授業が始まっても自分の教室に戻らず先生に叱られたりして…


俊はいつも私の側に居てくれた。あの約束通り、私を一人にはしなかった。




―――修学旅行前日


私はいつもの様に俊の部屋で彼に後ろから抱き締められスッポリ包まれたままテレビを見ている。


「ねぇ、明日遅れないでよ」

「分かってるさ…でも、つまんねぇよな。旅行の間は真央を抱けないもんな…」

「もう、何考えてるの?」


私達は、あの学校をサボった日以来、もう数え切れないほど何度も肌を重ねていた。


毎日の様に求め合い。愛し合い。俊に抱かれるたび、私はその交わりに溺れていく…


俊に女にされた体は、自分でも驚くほど貪欲に彼を欲し、俊無しではいられない体になっていたんだ。


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