期間限定の彼女


「早く 結婚できるといいね」


「だね」


「あなたが 嫁いで 家庭を持ったてくれたら
あたしは もう肩の荷がおりるわ!
ホントの両親 立派に育てたからねって
大きな態度も取れるじゃない…
なーんてね
あたしたちが言える立場じゃないわね!
たくさん 苦労させてるから…」


「あたしのホントの親を知ってるの?」


「昔 1度会ったからね」


始めて ホントの親の話になった。


ホントの親は…


若くしてあたしを産んで
一年も 経たないうちに離婚。


まだ 若く 遊びたい母は 育児放棄。


父のもとへと 手渡され
可愛がって 貰ってたが 父が再婚


すると ママハハに自分の子供が出来ると
あたしのことは 父の前だけ 優しく
父が居なくなると この人も育児放棄。


見かねた祖母が あたしを
このまま育てるより施設の方が
幸せになれると思って 預けたと言うのだ。





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