同期が急に変わったら…。〜将生side〜



ムカつく、この夫婦。



余計な事すんな。

隆也も何を考えてんだ。

だから、お前に話したじゃねーか。

いずみといたら、楽なんだって。





それだけじゃ説明不足だったか。






……マズイな。




『いやさ、本当、頼まれてさ。
どうしようかと思ってんだよ。』






断れよ。




……。





『いずみのタイプだし。
いんじゃないの、紹介すれば。』


『そうだな。
あの社長に気に入られたら
落ちない女はいねぇだろ。』


『いずみも、とうとう人の物?』


『将生、お前
いずみと飯に行けなくなるな。』


『………。』






わかってんなら紹介すんな。

マジでムカつく。






『ねぇ、将生は、どう思う?』


『どうって、……別に。』


『っ!別にって何よっ!
いずみの気も知らないでっ!あっ。』







恵梨香は、

慌てた様子で隆也と目を合わせる。





多分、言ったらいけない事を

口走ったんだろう。






ここは、即、突っ込んでやる。





『いずみの気も、って何だよ?』

『えっ?さっ、さあ?なんだろ?』





恵梨香は分かり易いヤツだ。

下手にとぼけやがって。

まあ、

隆也に惚れた時もすぐわかったし。






いずみの気?



……多分そういう事か?

だよな?






『とっ、とにかく。
社長との事は私と隆也で考えてみる。』


『そうだな。
社長には、断れねぇか。』





やめろ。

………。







いずみに彼氏が…、

とか考えた事がなかった。






あいつもそういう事を言わないし、

そんな雰囲気も全くない。






どちらかと言えば、

俺のように、

毎日、仕事に忙しい。






残業なんて、

当たり前のようにしている。






そんないずみに、

彼氏だと?





居心地のいい俺といずみの関係。




俺は、それに甘えすぎか?






……。



< 11 / 163 >

この作品をシェア

pagetop