同期が急に変わったら…。〜将生side〜


その晩、

とにかく話せる限りのところまで

いずみに説明し

いずみもなんとか理解してくれて、

無事、仲直りした。





正直、胸がズキズキと痛かった。

いずみを泣かせた事が

自分でもキツかった。




いずみがこんな風になるのも、

こんな事で泣くのも

何もかも予想外だった。





いずみは、

『私、ウザいね。ゴメンね。』

と言った。




ウザいとは思わなかった。

ウザいという感情なんて、

全くなかった。






ただ、

いずみを笑顔にしたい、

そう思っていた。

いつも、思ってる。





今の俺は、

いずみを失うのが何より怖い。



突然、

いずみが居なくなったら、

俺から離れていったら、

俺はどうするだろうか。





荒れるな、多分。





そうなるわけにはいかない。

絶対に。





もう、不安にさせないから。




ふと見つめれば、

いずみがいつも笑っていられるように。




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