同期が急に変わったら…。〜将生side〜



熱くなる身体を抑え、

靴を脱いでサッサと部屋に入った。





ダイニングテーブルの上に黒い灰皿。




灰皿を見たら、

急にタバコが吸いたくなる。




自分を落ち着かせる為にも、

携帯を見る振りをしながら

一本だけタバコを吸った。







いずみの顔を見ただけで

これだけの気持ちになる。





とにかくタバコを吸って

気を落ちつかす。





キッチンを見れば、

いずみはせかせかと何かしている。





ハヤシライス作ってくれたか?

まあ、本当はなんでも良かった。

ここに来たかっただけだから。





が、

想像以上の料理が出て来た。

酒の肴も準備してあった。





料理を作って、

俺を待っているいずみの姿を想像したら

かなり嬉しかった。





ハヤシライスだけだと思っていたが、

料理は何品もテーブルに並び

ビールのグラスも冷えていた。





こんなに作ってくれたのか。

残さず全部食べるよ。





実際、腹が減ってたのもあり、

いずみが作ってくれた料理を

残さず全部食べた。





『将生、どんだけお腹空いてたのよ。』


『……だな。
美味かったよ。ありがとう。』


『あら。素直ね。
いいえ〜、どういたしまして。』





マジで美味かった。








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