同期が急に変わったら…。〜将生side〜



風呂に入り、

二人でソファーに座り

ゆったりとした時間を過ごす。






明日から、また忙しい一週間が始まる。






木曜からここに居座り続けてきたが、

明日からは自宅に戻る。







今週、

いずみのマンションに来れる日は、

おそらく1日あるかないか、だろう。







週末に隆也達との食事がある。



いずみが楽しみにしているから

キャンセルなんかする気もない。






週末に時間を作るためにも、

平日はかなり厳しい。






『いずみ。
俺、明日からまた遅いから。』








いずみが俺を待ってるかどうかは

わからないが、

とりあえず、来れない事を伝えた。






『うん、わかってる。』

『週末は、なんとかするから。』

『大丈夫?』

『俺を誰だと思ってる?』

『将生。』




……ごもっとも。




『ねえ、仕事回してよ。
出来るのあれば、するから。』






俺の仕事を気遣い、

自分も宮野の補佐で忙しいくせに、

少しでも助けてくれようとする。






そんないずみの優しさ。

また惚れ直した。






『寝るか。』

『うん。』

『明日から仕事だしな。』

『そうだね。今日はすぐ寝るから。』

『さあなあ?どうすっかなー。』






今から、

会えない日の分も

ずっと抱きしめてやる。





『鬼畜。』

『いずみ、人聞きわりぃぞ。』






すぐには、寝かさない。







今夜もいずみとベッドの中。






長く触れ合う唇。

いずみの肌に触れる手。

身体が熱くなる。






いずみの艶っぽい表情に

俺は完全に余裕を失くした。






俺の全てがいずみで埋め尽くされる。





『あっ、あ、んっ、はぁっ。』





いずみから漏れるその声に

俺の身体はもう限界に近づき、

いずみを強く抱きしめながら、

一緒に最高の感覚を味わった。






いずみが愛しすぎて、胸が震えた。









いずみの柔らかくて温かい身体を

俺の全てで包み込んだまま、

朝まで眠った。






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