同期が急に変わったら…。〜将生side〜
仕事に集中していたら、
夕方になっていた。
『いずみっ。ごめん。
こんな時間だ……。悪い。』
『なによ、どうしたの?平気だよ?』
『いや、ほんとゴメン。』
こいつは、全然怒らない。
普通、こんなもんか?
いや、違う。
同じ課だからか、上司だからか。
こんなに寛大でいられるいずみは、
すげーと思う。
やっぱりこいつしかいない。
遠くない将来、
こいつを貰ってやる。
ずっと一緒にいてやる。
『ほんとに大丈夫だってば。
それより、仕事もういいの?』
『ああ。もうやめるよ。』
せっかくの日曜に
ついつい打ち込んでしまった仕事は、
キッパリとやめて、
ゆっくりと夕食を楽しんだ。
いずみは、料理に自信がないらしいが、
結構美味い。
普通に和食も洋食もイケる。
酒の肴も作ってくれて、
アルコールも楽しめる。
今日も、何品もテーブルに並んでいた。
なにより、その食事をしながらの会話。
それが楽しい。
甘い雰囲気はないが、そんなのは、
俺が言い出せば、
すぐにその雰囲気になる。
いずみがそれに乗っかるかどうかは
別にして。
いずみは、
まだ完全に素直になり切れていない。
自分から気持ちを言う事も
自分から甘えてくることもない。
まだ、好きだとも言わない。
そのうち、聞かせてくれよ。