俺の彼女になってもいいよ?ー番外編ー
*どきどき☆初デート*
こんにちは。春田汐留です!
幼なじみで隣に住んでいる松下港と付き合っています♪

今日はそんな港と付き合って2カ月、初デートなんです(*/□\*)

(注意・ここから妄想)

二人きりの観覧車の中。
向かい合うようにして座っている二人の間に流れているのは沈黙。
『あのっ』
不意に重なる二人の声。

いつもより真剣になる港の顔に胸をどきどきさせる。
「汐留…俺…」
そういって重なる唇と唇。
ー…そこはちょうど観覧車のてっぺんー…
照れたように笑う港を見て、私も笑うんだ。


ー…ってなるはずだったのにー…。
「汐留。その顔うざい」
ぶすーっと頬を膨らませる私に向かって、港は冷たくいい放つ。

ー…そう。外は大雨。
もちろん観覧車デートなどできるはずもなく…。

仕方なく港の家で期末テストに向けて勉強会をすることになった。

初めてのデートですっごくすっごくすっごく、楽しみにしていたのに…。

「汐留…」
えっえっえっ?
何何何何?
ため息をついた私に今まで教科書に目を向けていた港が、私に近づいてくる。
後ろには港がいつも使っているベッドがある。

「みっ…港…?」
じりじりと攻めてくる港。
「汐留…」
ヤバい、私の背中に固いベッドの感触があたる。
…もうあとがない。

「汐留、保健体育…勉強…する?」

きたーーー!!!
いやいや、別に嫌じゃないけどっ!
港となら嫌じゃないけど!
「みっ…港!別に嫌じゃ無いんだけどっ!まだ早いと言うか、その…」
しどろもどろに答える私に港が「ふっ」と笑みをこぼす。
「ば~か。保健体育だよ」
港が手に持っているのは 保健体育の教科書。

ひっ…ひどい…

きっと今の私の顔は、熟れたリンゴよりも赤いだろう。
そんな私を見て、港は平然とした様子で机に戻る。
そして私に一言、
「期待した?」
と意地悪そうに聞いてきた。
うぅ…。
港のバカっっ!!                                                                           
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