幸せの神様。
ザクッ



ザク…



足音が近付いて来る



警報が、鳴り響いてウルサイ



視線を猫にやると、ほっそりした人間の足が見えた



あーダメだ。



ドクン…



心臓が大きく跳ねた



「ねぇ…」



何も…



言わないで…



俺は、次に降ってくる言葉を知ってるから。



不機嫌そうに、眉間に皺を寄せてこう言うんだろ?



「あんた、ダレ?」



見てしまった君の瞳



固まった俺の体



いつの間にか、警報は鳴り止んでいた。



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