I will never forget you

「じゃあねー」



「バイバ~イ」



6時になって、私達はやっと解散した。



あれから、隼人が『王様からの命令。優と大成がキスしろ』とか言ってきてすごく大変だった。



もちろん、キスはしなかったけどね。


あれから私は、



「夢…じゃないよね…?」



と、言いながらたくさんほっぺたを叩いたりしてみた。



その痛みが感じると「大成と付き合えたのは夢じゃないんだ…」って、実感して嬉しくて、嬉しくてたまらなかった。



そんなことを考えていたら、宿題の存在をすっかり忘れていた。



ま、いっか。



明日も、未來と隼人と居残りするか。



もう、居残りにも、先生の『いい加減に宿題やれー!』っていう怒鳴り声にも慣れた。



早く明日にならないかな~



みんなに自慢したい。



驚いてくれる…かな?
そして、『おめでとう』って祝福してくれるかな?



でも、そんなのよりも、早く大成に会いたい。



その気持ちのほうが数1000倍強かった。
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