狂愛
あれは中学一年生の頃だった。その頃は私もまだ普通の女の子であったはずだ。

なんでも中学一年の女子というのは多感な時期でいろんなことに敏感なのだ。
少し内気な性格なので友達は特別多いわけではなかったが、それなりにできたと思う。なんでも心から信頼し合える友達が2人いたから充分だった。

その2人を紹介しようと思う。

一人目。「ユナ」ちょっと空気が読めない。天然おてんば娘。プチツインテで茶色の髪。目がでかい。いつも果てしなく明るい。そんなユナが大好きだった。

二人目。「マユカ」すごく賢いお姉さん。サラサラの長い髪の毛を一つにくくっている。頼りがいがあってクール。照れると可愛い。私の一番の理解者。今となってはもう…

余計だが私のことも少し知ってもらおう。名前はさっき言ったが「ココミ」肩につくかつかないかのショートカットで性格はおとなしめかな。二人の前では明るく振る舞っているつもり。顔は普通だと思うが2人からは美人と言われるのでまぁ、ブサイクではないのかもしれない。恋はしたことがなかった。しないほうが良かった…。








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