きみのえくぼ。
実は七海は、祐樹君の事が好きだという噂があるのだ。

実際、2人が楽しそうに話しているところを見たことも何度かある。

それに、あたしは個人的に七海が得意ではない…

これは先が思いやられるな…

そう思っていた矢先だった。



練習を終えた部員が、気だるそうに帰ってきた。

そして…

「皆!お疲れっ!これ私からの差し入れだから、よかったら…」


そう言って七海は、いい香りのするレモンの蜂蜜漬けを差し出した。
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