女装系男子。

「こんなイカれた奴、ほっときな」



「え、ちょ…」



瑞希は私の手を握り教室から出た



「あれー?仕事捨てるんじゃないのー?」



後ろから雅の楽しそうな声



それに応じず閉鎖されている屋上への階段へ走る瑞希



「み…瑞希、」



「ん?」



「は、速い…」



(私にとっては)全力で廊下と階段を駆けたので息切れがやばかった。



「ごめん」



「笑うなよ」



「ごめん」



瑞希は顔を赤くする私に、吹き出すように笑っていた



「こんなとこ来てどうす…」



「和華、付き合って」



「…」



前から何度も好きとは言われてきたが付き合ってと言われたのは人生でも初めてだった



「お願い、和華を泣かせたりしないから」



その言葉に、瑞希は雅を思って言っているのだと思った



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