【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜


「…やだ…咲輝翔さん…。」

言葉の抵抗なんて届くわけもなく

私は彼に愛撫され続け

すぐに弓なりに反っていく。


力が入らなくなった私に

避妊具をつけた彼が

「…今日は本当に余裕ないかも…。」

そう言いながら

私の中へ静かに沈める。

「…んーっ!…あぁ!」

貫くように達する刺激に

堪らず背中にしがみつくと

「…俺に感じてくれ。」

彼は顔を顰めて言いながら

ゆっくり腰を動かした。


与えられる刺激と律動に

スプリングが揺れ

寝室には私が喘ぐ声と彼の

余裕のない吐息が漏れる。

彼が私の胸元に

紅い華をたくさん咲かせる。

私も大好きな彼の肩に

思いっきり吸いついた。

「…うっ。」

彼軽く呻きながら、私を抱き締めて

さらに律動を深めていく。

「…大好き…です…咲輝翔さん。」

いつからだろう…。

面と向かって言えなくなった

愛の言葉を私は耳元で囁いた。

それに応えるように彼も

「…ああ…俺も…好きだ。」

と、再び紅い華を咲かせた。






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