SOMEHOW

Riku

チャンスだと思った。

だけど理緒は、わかっていたんだ。

俺を選んだら、同じことの繰り返しだってこと。




- Side Riku -



理緒が教室に目薬を取りに行ってから、かなり時間がたった。

だけどまだ理緒は戻ってこない。

一体どこほっつき歩いてんだ?

友達と会話でもして盛り上がってんのか?

・・・まぁ文化祭だし、みんなのテンションも高いからありえそうな話だけど。


そんなことを考えていたら突然鳴り出した俺の携帯。

ディスプレイに表示されたのは、珍しい名前。

だけど今の今まで、頭にあった名前。
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