不器用な僕たちは……




『男女のペアを組んでお互いの顔を描きましょう』












『金原さん』









『鈴木クン…』









『俺となってくれる?』












『え、まぁ…うん…』






















『なぁ、金原さんって呼ぶの堅苦しいから澪でもいい?』









『えっど、どーぞ……』












似過ぎててなんか話しにくいなぁ…汗
















なんか話題を……









『な、なんで転校してきたの?』













『親父の転勤が決まってこっちに来た

前の学校で野球やってたんだ
まぁ楽っちゅー理由でだけど笑』










そんなとこまで似てるーー!!!








『先生……』









『あ?』









『えっ?あっ!なんでもない!!』











好きな先生に似てるなんて言えないし……







『あー…絵なんて俺、描けねぇーよー めっちゃたりぃ…』















『澪は絵ぇ描けた?



おー!うめぇなー!!!






お前天才?』









『こんなんうまくないよ笑


アタシは美術部だからこんなん描けて当たり前』








『えっ何ここって美術部あんの?』








『その位はありますよ笑
まぁ部員がアタシだけもどーぜんだけど笑』









『じゃあ俺が入ってやろーか?』









『鈴木クンはそのまま野球部に入りなよ スゴイ似合いそうだし』









『もうあんな疲れんのヤダ
顧問が鬼でさー』





『ここの学校の野球部の顧問はヨボヨボお爺ちゃんだからキツくないよ笑
だから野球部入りなよ』










『いや、もっと楽なヤツがい~な…
とりあえず俺は帰宅部にするよ』















意外に不良なんだなと少し感心した









そしてまた先生も中学生の時こんなんだったのかなと思った






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