A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「もう大丈夫だよ。おかげで、コツが分かったよ」


 警戒心を解かねば、相手の気配は探れない。
 彩はやっと、それが理解出来た。
 良かったね、と、女の子は笑って。


『お姉ちゃん、これあげる!』


 落ちそうになっていた頭のかんざしを取って、女の子は彩に握らせた。


「いいの?」


 かんざしから視線を上げた時、女の子の姿は見えなくなっていた。
 彩は立ち上がる。
 再び風が彩の身体の周りを舞い、中空に感じたのは、大人の女性の気配だった。
 セミロングの髪の毛をキレイに切りそろえた、上品な雰囲気を漂わせた女性だった。
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