A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「さ、連れてってくれよ、婆さん」


 彩がそう言った途端、突風が吹いた。
 そして、景色が一転する。



☆  ☆  ☆



 真っ暗闇だった。
 木々の葉が風にこすれてざわざわと音を立てているから、ここが山の中だという事だけは、理解出来た。


「・・・彩・・・」


 握っている手に力を込めて、美樹が呼んだ。
 手を繋いでいて良かったと、彩は思う。
 そうじゃなければ、こんな気味の悪い場所で1人ぼっちになっていたかも知れない。
 それだけは嫌だ。
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