絶対日記『REWRITE』
「やられた!」

誠は拳を思い切り壁に当てた。

「どうしたんや、誠!」

「これ…」

そう言って、誠は麗菜に紙切れを渡した。

「…どういう意味や、これ?」

「俺は、日記に『スリーが校門で、俺に挨拶する』って書いたんや」

「え?」

「見事に、身代わりを立てられた…」

「ちょっと待てや、どうやってスリーはこれを予想したんや!」

「わからん…どうやってか、俺の日記を、事前に読んでたとしか、考えられへん……」

そのとき、友美ちゃんへの罪悪感、そして絶望に涙が流れた。

「友美ちゃん……無実やのに……殴ってしまった……最低や……」

誠はヒザをついて、額を地面に当てて泣いた。

「誠……」

「終わりや……何もかも…………」

ひたすら泣く誠。

「アホ!諦めんな、誠!まだ、勝負はついてないやろ!今日は、まだあと6時間以上あるやんけ!探すぞ!」

麗菜はそう叫ぶと、学校に向かって走り出した。しかし、その場にうずくまり動かない誠。

「アホ!行くぞ!」

無理やり誠を引っ張ると、麗菜は学校へ走りだした。

「ハァ、ハァ……ほら!しっかり走れ、誠!」

「うぅ……」

麗菜に支えられながら、ヨロヨロと走る誠。二人は学校に着くと、校舎に入った。麗菜が走り出すと、誠は再び座り込んだ。

「何してんねん!死にたいんか!」

「だって……探すって……どうやって……」

ガン!
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