絶対日記『REWRITE』
その友美の言葉に、誠は思い出す。
「そうか…千里ちゃん、俺が麗菜にやったのと同じ方法で…」
呟く誠。
「それは、ルール破り」
「え?」
驚く二人。
「でも、そんなんルールには、書いてないやん!」
麗菜が言う。
「ルールには書いてない。多分、三富千里も大体の事しか知らんかったと思う。あ……そっか。日記にできる範囲の事を説明しないと」
説明する友美の言葉は、時間が経つにつれ震えてきているのがわかった。
「日記は本来、何でもできる。でもそれは、物理的に可能な範囲だけ」
「え?」
友美の言っている意味が、あまり理解できなかった。
「例えば、私、南原君の日記帳に紙切れを挟んだやん?」
「うん」
「それって、物理的に可能な事やん。たまたま文字が書いてあった紙切れが風で飛んで、窓の隙間から入って日記帳に挟まった。そんな確率は天文学的な数字やけど、でも、絶対起こらん事ではない」
「まぁ…そうやな」
「でも、時間を戻す。これって、できる?」
「え?」
「どうやっても起こらんよ、そんな事。生き返すことも」
だんだんと理解してきた二人。
「南原君の直感は、合ってたよ。つまり日記では、今起こってる会話を遠くから聞いたり、そんな物理的に不可能な事はできへん。やろうとすると、ルール破りになる」
「そうか…千里ちゃん、俺が麗菜にやったのと同じ方法で…」
呟く誠。
「それは、ルール破り」
「え?」
驚く二人。
「でも、そんなんルールには、書いてないやん!」
麗菜が言う。
「ルールには書いてない。多分、三富千里も大体の事しか知らんかったと思う。あ……そっか。日記にできる範囲の事を説明しないと」
説明する友美の言葉は、時間が経つにつれ震えてきているのがわかった。
「日記は本来、何でもできる。でもそれは、物理的に可能な範囲だけ」
「え?」
友美の言っている意味が、あまり理解できなかった。
「例えば、私、南原君の日記帳に紙切れを挟んだやん?」
「うん」
「それって、物理的に可能な事やん。たまたま文字が書いてあった紙切れが風で飛んで、窓の隙間から入って日記帳に挟まった。そんな確率は天文学的な数字やけど、でも、絶対起こらん事ではない」
「まぁ…そうやな」
「でも、時間を戻す。これって、できる?」
「え?」
「どうやっても起こらんよ、そんな事。生き返すことも」
だんだんと理解してきた二人。
「南原君の直感は、合ってたよ。つまり日記では、今起こってる会話を遠くから聞いたり、そんな物理的に不可能な事はできへん。やろうとすると、ルール破りになる」