滴る雫は甘くてほろ苦い媚薬
「どうして嘘をついてまで私に会いにきたの?それに会いにくるならわざわざ貴方が会社に入り込む必要なかったじゃない!」
私はコップをテーブルに戻し蒼に問い詰めた。
「…前にも言った事覚えてない?」
おもむろに目線を私に合わせた蒼。
それは睨むように冷たい眼差しで目があった瞬間、たじろってしまった。
その時ーーー!
ガシャーンと蒼が手にしていたコップがフローリングに落ち、中身が一瞬で勢いよく零れた。
私の体はそのまま強引に押し倒され、蒼は馬乗りになって私の両手首を掴み羽交い締めしてきた。
「…」
口をへの字にしたまま私を凝視してきて、明らかにその表情は怒っている。
「今度貴方って言ったらビンタ百発だって言ったんだけど、もう忘れたの?あ…、それとも叩かれたいからワザと言ったってやつ?」
呆れたようにため息ついて言った後、
いきなり首筋をガリッと噛んできた。