千紫万紅~君と見たい景色~
藍が保健室に着いた頃、職員室では謝罪と怒号が響いていた。




「申し訳ありませんっっ!!」


「貴女、何をしたのか分かっているのですか!?」



「まぁまぁ教頭、落ち着いて下さい。今回は大事無かったんですから。」


「雨島先生、そういう問題ではありません!それにこれは貴方の監督責任も問われますよ!」


「いえ、雨島先生には…。私の責任です!」



雨島が落ち着かせようとするも火に油だ。



「教頭先生、蓮見先生は関係ありません。手伝うと言ったのは私ですから。」


「!萩野さん。」



教頭の怒号が廊下にまで聞こえてたらしく、和咲が止めに入る。
< 24 / 101 >

この作品をシェア

pagetop