酔いから醒めたら☆
それにしても、寒い。

コートのポケットに手を突っ込む。

ガサッ。
手に何かの感触がある。

紙切れが出てきた。

「何だこりゃ?」

くちゃくちゃになった紙切れをみて、目を見張った!


「!?」

大野
090−3343−xxxx


大野って。
先輩だよね!?
エースの!?

わたしと対角線上に座ってて、一番遠いところに座ってたあの彼!?

なんで電話番号が入ってるわけ!?

これって、人違いしてるよね!?!?

わたしは華子じゃないっての。

でも、コレも何かの縁なのかも・・・。

電話番号をもらうことは滅多にないし。
うっわ。わたしってば、貧乏性!?

間違いってことを教えてあげるか。
半分こじつけなのは、自分でもわかってる。
でも、期待しちゃう・・・。
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