エンドレス・ストーリー2
少年が持つ扇子がいい音を鳴らした。
<では、自己紹介を>
少年は、式神を展開した。
海<すごい!>
<ありがとうございます。僕は高見一族長男の高見斗真です>
海<オレは水沢海!>
斗真<よろしく、水沢くん>
海<オレも>
ハヤテ<やっと一人目>
ハヤテが呟いた。
その時だった。
<騒ぐのはやめてくれ>
芝居のかかった女の声がした。
現れたのは、
漆黒の髪が麗しい、長身の美女だった。
斗真<姉さん――――――>
<斗真。すまなかったな>
美女は斗真に言った。
リン<あなたは―――――――――>
<久しぶりだな。桐生鈴花殿>
リン<鈴花でいいと言ったじゃないですか>