君さえいれば
「えっ?誰?」
「遠野くんの彼女?」
「えーっ、釣り合わない」




数人いた違うクラスの女の子がざわざわとあたしを見ながら口を開く。


どうせ、あたしは小学生よ。釣り合わないよ。クラスで公認だからって甘えてた。


一般的に見たらあたしと遠野なんて・・・似合わない。




「ごめんね。可愛い小学生の相手に忙しいからお宅らの相手までしてらんないんだ・・・他あたって」




笑いながら言った遠野だけど最後の言葉はかなり低い声だった。


掴まれていた腕は離されて代わりに手を繋がれていてその姿と遠野の言葉で女の子たちは文句を言いながらも去って行った。




「遠野かっこいい!!」
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