秘密戦隊とホームレス宇宙人
―ベリッ

立ち上がったその時、一人の男の子が俺のベルトを腰から剥がして奪った。
マジックテープだから簡単に剥がれるんだ。


「お、おい!やめろ」


子供達は面白がってベルトを奪って逃げる。


「おい!遊びじゃないんだ!返しなさい」

俺は彼らを追いかけ、鬼ごっこのようになった。


「キャハハッ」

俺は大人気もなく本気で走って捕まえた。


「捕まえたぞ!返しなさい!」



俺は子供からベルトを奪い返した。危うく大変なことになるところだった。


「じゃあな。人に迷惑かけずに遊ぶんだぞ」

俺はそう言って、その場を去った。
すると、後ろからこんな声が聞こえてきたんだ。


「やっぱフツーのベルトじゃーん。ガウレンジャーのがかっこいいよな」

「そりゃそーだよ。あっちは本物のヒーローだから」


!?

子供達が言った言葉に驚き、振り向く。


「靴飛ばしやろーぜ」

4人の子供達は無邪気にブランコに走っていった。
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