秘密戦隊とホームレス宇宙人
夕方、携帯の着信で目が覚めた。

―着信:山口桃子

桃子さんからだった。文字を見た瞬間、頬がジンと痛む。やはり、彼女のビンタは強烈だ。
嬉しいような、怖いような気持ちで電話に出る。


「はい」


「クロちゃん?今どこ?」


「実家です」


「今暇?暇だよね当然」

俺の意見は無視か。まぁ暇ですけど。


「今から練習するから、来て」


「あ、はい。すぐに行きます」

練習って…何の練習だよ。

半信半疑のまま、俺は急いで第二の家の大広間に向かった。


「待ってたぞ。クロザイル」

ハカセがそう言った。


「帰ってきてくれたんですね。よかった~」

そう言う涼平は、心配性だな。


「じゃ、早速始めましょ」

桃子さんはそう言うが、

「何をですか?」

俺はわからない。


「決まってるでしょ。レッドを呼び戻すのよ」


「え?」


「ハカセ、説明してやって」

「うむ」

なんで桃子さんはハカセにも上から目線なんだ?

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