人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


や め ろ。

しゃべるな、私。


今、話せなんて言っていない。

それなのに口が勝手に動き出す。



「最初から……っ、イイ子の自分だったら良かった……」


やめろ、やめろ。

真っ白い何かが私を侵し出す。


「楽しかったの……

みんなで行った修学旅行が……」


何も言うな。


「……楽しかったの、

いい子でいるとっ、こんなにみんなが頼ってくれるんだって」


これ以上何も言うなって……っ。

言っ、てるの、に……


ポロポロと零れる涙は私の膝を濡らしていき

やがて




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