人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


なんてダサい名前なんだ。

そう思ったが、このシステムの使い方を聞いた時

私は戦慄した。


このシステムはまずいんではないか?

いくら死を意識させるためとは言え

こんな残酷なこと……


「本当に、これを使うんですか?」

「ああ、将来の日本のためだ。

そのための犠牲は仕方ない」


ぶるり、と鳥肌が立った。

この人も、きっと命の重みが分かっていない。


恐ろしいのはやはり、支配されてしまったこの国自身だ。


そうは言っても、これ以上私達に決定権はない。

政府から言われたことは絶対だ。


< 8 / 318 >

この作品をシェア

pagetop