ふたりのガーディアン
一夜明け、いよいよ当選者の発表が行われる日を迎えた。


私は祈るようにして、放送に耳を傾けていた。


『それでは発表します。生徒会長、2年4組、桐谷大悟君』


クラス中に、おぉーと歓声が上がる。


そして、順に副会長、書記、会計が発表された。


いずれも当選したのは2年生だった。


『続いて庶務…』


はぁー、早く終わって欲しい。


『1年1組、渋谷健一君』


えーっ、渋谷君。


当選しちゃってるよーーー。


演説してる姿がやけに様になってたもんなあ。


好印象だったのかもね。


『そしてもう1名、庶務』


あぁ~、あと一人だ。


どうか無事に終わってーー!


『1年…』


い、1年!?


『7組』


なっ?


『竹内優月さん』


へっ?


『当選者は以上です。当選者の皆さんは放課後生徒会室にお集まりください』


う、うそ…。


な、な、なんで私が当選?


何かの間違いなんじゃ…?


ショック過ぎる~。
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