ふたりのガーディアン
その日の放課後。


私は生徒会室を目指して、階段を上がっていた。


瀬名君が待ってると言ってくれたのだけど、いつ終わるか予測もつかないので、先に帰ってもらった。


生徒会室は職員室に近い二階の端にある。


私はその扉の前で一度深呼吸をし、ドアをノックした。


「失礼します」


意を決してドアを開ける。


中に入ると、視線が一気に私に集中した。


うっ、人数多いし!


あ、前の役員さん達がいる。


そっか。


今から引き継ぎが行われるんだ。


私は渋谷君の姿を見つけると、渋谷君の隣にそっと立った。


新しい役員の簡単な自己紹介の後、引き継ぎは淡々と行われた。


約一時間それは続き、帰る頃には外は真っ暗になっていた。


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