ふたりのガーディアン
「あ、あった。俺4組だ」


「あっ、蒼甫君」


「おっ優月。優月も4組?やった!一緒だな。

あっ、おい瀬名。お前も4?」


「うん。俺も4。優月も蒼甫も一緒か。良かった」


「優月ちゃ~ん、蒼甫君、瀬名君。また一緒だよぉ。しかも聞いてぇ。斉藤君も一緒なの~」


「よろしくー」


「おはよ。俺も4だ」


「渋谷君も?」


「……。何か変じゃね?」


「……」


「おっはよー。みんな一緒で良かったわねー」


「静華ちゃん…」


動きが止まっている私達の前で、静華ちゃんはニコニコ笑っている。


「お前、裏でなんかやっただろ?」


「蒼甫、いきなり何よっ。失礼ねぇ」


「どう考えても不自然だろうが。みんな同じクラスだなんて」


「細いことはいいじゃない。みんなが一緒で嬉しくないの?」


「ま、まぁ、違うクラスよりかはいいけどさ」


「渋谷、教室入ろう」


「あ?あぁ」


どうやら静華ちゃんの力で、私達みんな同じクラスになれたみたい。


やっぱりすごいな、静華ちゃんて。


私達も続いて教室に入った。
< 191 / 932 >

この作品をシェア

pagetop